私は旦那の仕事の都合で妊娠4ヶ月頃に香港で生活をはじめました。
そして妊娠生活を経て香港の公立病院で出産しました。
なぜ香港の公立病院で産んだかと言うと理由は2つありました。1つは費用が安い!もう一つは海外で産むってどんか感じか知りたかった!です。
費用はどのくらい安いかと言うと、定期検診は毎回無料、出産費無料!払ったお金は出産時に入院した私と赤ちゃんのベッド代HKD500くらい(日本円で8000円)プラス、妊娠証明の為に個人クリニックに1度行ったHKD800。に日本円でトータル2万円くらいでした。
なぜこんなに安いのかと言うと、香港政府が出産費を負担しているからです。
メリットとデメリット
メリットは費用が安いんですがデメリットもあります、それは
・定期検診は心音と触診と問診のみ
・毎回待ち時間が3時間
・3日目で退院で次の日から赤ちゃんの検診の為に検診センターに行かないといけない
・出産、入院時は広東語(香港の共通語)か、英語
ざっくり言うとこんな感じです。
日本で出産している姉に言わせると、入院した病院食が普通の病院食(産後用)が可哀相...
3日で赤ちゃん連れて退院なんて可哀相...など。
結局、4人とも香港で産んだので日本で1度産んで見たかったなと思ったりしました。
香港の公立病院と私立病院の違い
公立病院は住んでいる地区で割り当てられ、政府がほぼ費用を負担しているので安いです。医療レベルも高いので安心です。が、いい先生がいても担当にはできません。その日によって違いますし、検診の時も毎回先生が違いました。
一方で私立病院は、担当してもらいたい先生のクリニックに行って出産の時も先生が担当です。ただ、自己負担なのでかなり高額になります。(150万円かかったとか聞いたことがあります)入院食はなく、普通のファミレスの配達か、持ち込みで家族のご飯です。
出産までの流れ
妊娠をしたらまず
・小さなクリニックでエコーを撮ってもらい妊娠証明証をもらう
・妊娠証明証、公共料金など住所が確認できる物、香港のIDカードを持って住んでいる地区の公立病院に行ってエントリーと次の予約をする
(ここまでの事を出来るだけ早期にやらないと、ベットの予約や出来ない検査も出てきます。)
・定期検診で毎回尿検査をするのですが、自分で持っていきます。
・初めの検診でダウン症などの検査も含め血液検査をします。
・別の日に妊娠糖尿病かどうかの検査をします
(検査は徹底的にします)
・エコーはトータル2回ほど
・問題があれば別に検査の日程を立ててくれます
最初にリスクがあるかの検査をきちんとしてあとは経過次第で検査を別にしたりしました。
エコーがないので気になる方は、クリニックと公立と両方検診に行く方もいるそうです
出産、入院の流れ
陣痛きたり、問題があると出産前の入院室がありそこで出産を待ちます。私は、長女の時と次男のときにお世話になりました。
・出産するときはデリバリールームにベットに寝たままか、車椅子で運んでくれます
・無痛分娩も麻酔の先生がいれば出来ます。同意書にサインをします。(かなりオススメはしないと言われますが...)
・研修生が見学しに来る事も(未来の助産師さん頑張れ!おばちゃん、頑張って産むよー!)
・産んだあとすぐに確認しながら足にバンドをします
・しばらくカンガルーケアをしたり、写真を撮ったり
公立は母乳推薦しているので基本母乳です。私はあまり出る方ではなかったと思います。
入院生活
・母子同室です。
・産後直後のトイレは介助してくれます
・入院中は私も赤ちゃんも入院用のパジャマみたいなのが支給されます。取り替えたかったらいつでも替えられます。
・シャワー室もあり、ドライヤーも借りれます。
・トイレは共同です。
・面会時間以外は家族は入れません。病室は13歳以下は入れないので病棟の手前の面会室で子供達と会いましたが、そこまで赤ちゃんを連れて行くことは出来ないです。
・面会時間になると、周りの香港人のベットはいつも手作りの家族の差し入れのいい匂いが充満していました。
・出産3日めに経過がよく、先生のOKが出れば退院です。
・入院セットは、赤ちゃんのオムツ、おしりふき、洗顔セット、歯ブラシセット、タオル、ナプキン、退院用の着替え、水、インスタントのコーヒーやお茶(お湯は支給されます)、おやつ、ふりかけなどご飯のお供、充電バッテリー(コンセントは使うのダメなので充電バッテリーは絶対必要です。)
退院後
・家に戻ったらすぐに母子健康院に連絡して赤ちゃんの検診の予約をする
・大体次の日に予約できるので行く
・体重、黄疸の数値に以上がなければ次の予約をしてあとはゆっくり出来ます。以上があれば出産した病院に行って赤ちゃんの入院の手続きをする。
・赤ちゃんが入院したら1日3回母乳、ミルクを飲ませに病院へ
・無事に退院したら母子健康院に次の連絡をしてあとはゆっくり出来ます。
実際に公立病院の感想
結果を初めに言えば、よかったです。(日本での出産経験はない私の感想ですが)
私は英語ができないので定期検診のたびに旦那と一緒に3時間待っていましたが、無料のサービスで通訳さんをお願いすることもできます。
そして検診は心音と触診と問診のみなんですが、毎日何十人と触診と心音をしているので異常がわかるんです。周期の割に小さいとか、頭の位置が違うなど、最初はびっくりしましたがさすがです。
先生も看護士さんたちは忙しそうにしていますが、聞けばとても優しくて親身に接してくれます。
そして、妊娠、出産、を通して旦那がいつも助け、協力をしてくれたこと、4人とも立会ってくれてへその緒を切った事など夫婦での絆が強くなりました。