優れた人には共通点があります。
それは「非認知能力」です。
認知能力はIQなどで測定できる能力です。
非認知能力は測定できないけれど注目されている能力です。
今回は「非認知能力」についての内容です。
- 非認知能力とは
- 非認知能力を伸ばす3つのキーワード
- まとめ
非認知能力とは
学力などとは一見関係のなさそうな能力なのになぜ優れた人に共通しているか。
よく聞きませんか?
いい大学出たのに引きこもってる。
能力はあるのに発揮できない。など
そういう人の共通点は非認知能力が低いんです。
ノーベル経済学賞を受賞したヘックマン(James Joseph Heckman)らによると、非認知能力は
-
開放性 好奇心や想像力
-
勤勉性 自己規律や忍耐力
-
外向性 社交性や明るさ
-
協調性 優しさや思いやり
-
精神安定性 不安を抑える力、自制心
優れていると感じる人の共通点はこの非認知能力が高いからです。
今この非認知能力を伸ばすということが今後の子供の人生を送っていく上で重要な能力と注目を浴びていて知っているという人も多いと思います。
ですが、私が子供の頃にはそういうのは聞いた事がなかったです。
最近の流行りの教育法なのかなと思えばそうではなく注目されていなかっただけで昔から誰でも生まれたときから持っていた能力です。
それを伸ばすと子供の学力や人生の満足度に違いが出てくるというんです。
非認知能力を伸ばす3つのキーワード
非認知能力は0歳から伸ばす事ができます。
特別な事や用意も要りませんし、難しいことではないです。
ただ3つのキーワードを気にして伸ばしていきます。
- 子供を尊重する事
- 親子とのコミュニケーション
- 遊び
どうやって伸ばすかこの3つを1つづ解説していきます
- 子供を尊重する事
子供の気持ちを尊重する。
子供といえど自分とは違う人格や考えを持つ、別の人間です。
意見や考え方が違って当たり前です。
そこを尊重する事は自己肯定感を高めます。
子供の自己肯定感を高める事は「出来ない事にチャレンジしよう」という気持ちに繋がります。
注意しないといけないのは”親がヘタに手と口を出さない”という事です。
チャレンジは子供主体で、子供の気持ちを尊重して親は側で見守るのがいいです。
失敗しても、まだ出来なくても親がいつも暖かく見守ってくれるだけで子供は自発的にまた頑張れます。
「もうやだ!やめる!」と言ったら
「じゃあ今日はお終いね。よく頑張ったね!もうちょいだったよ!すごいねー」
など、親が子供の頑張った事を認める事は子供にとって自信がつきます。
チャレンジする子供を見守る。
失敗したら抱きしめる。
きっと子供は安心感を親に感じるでしょう。
どんな個性を持った子供でも親が自分の気持ちを尊重して肯定してくれている事は非認知能力が伸びるという事でもあります。
- 親子のコミュニケーション
親とのコミュニケーションは非認知能力を伸ばす上でもっとも重要な事です。
コミュニケーションをとる上で気をつけたいのが過干渉とネガティブ思考になっていないかです。
親は周りと比べて自分の子ができていなくて不安になって怒ったりするかもしれませんが、子供にとって親から出来ない事で怒られるのは存在自体を否定されているのと一緒です。
怒れば怒るほど子供はどんどん自信をなくしていくだけです。
出来ないところはまだ出来ていないだけ
時間はかかっても怒ったりせず、一緒に練習したり時には見守っていけばいつかは出来ます。
重要なのは「出来る」ことではなく、出来なくてもいいんだよとありのままの子供を受け止める事です。
親の理想から外れていても、周りと比べて劣る所があってもいいじゃないですか。
子供の足りないと感じる所はこれから伸ばせばいい楽しみな所です。
決して責めたり怒ったりする所ではないです。
子供を尊重して愛情を注ぐ事は自己肯定感を高め一番非認知能力が伸びます。
子供の求めているものはおもちゃでもなく、お菓子でもなく、「親の愛情」です。
「大好き」と親への愛情が沢山のある子供をまずは抱きしめましょう。
子供が産まれた時の気持ちを思い出してください。
「私達の所にきてくれてありがとう」
無償の愛は子供の心と想像を自由にします。
- 遊び
遊びは認知能力へと繋がっています。
子供と遊ぶ時に親がうまく「なぜ?」「どうして?」を引き出すと子供は一生懸命に遊びます。
遊ぶ時の「何して遊ぶ?」は目標を立てる力
「何したら面白いか」はイメージしする力
「こうしたらもっと面白い!」は探求する力などがあふれています。
大事な事は”子供が自発的に何か遊び始めたら邪魔しない”です。
「歯を磨きなさい」「ご飯の時間だよ」などあると思いますが私は少し待ちます。
集中している時に邪魔をしたら集中力を伸ばす機会を失うからです。
「一緒にブロックで遊ぼう」と子供が言ってきたら側で洗濯をたたみながらでも見守り、頑張りを「すごい!」「もっと見たい!どんどん作って!」など子供を褒めるだけでずっと集中して遊びます。
そして出来上がったら必ず訪れる「見て!」の時間。
私は何かしていて忙しくても「見て!」と言われた時の30秒間だけは子供とブロックを見ながら褒めます。
そのわずか30秒間が子供が「自己肯定感」や「達成感」を感じ、次はもっとすごいものでママを驚かせたいという「探究心」を伸ばす事が出来ます。
一生懸命遊ぶ事は非認知能力が高まり、学力も一緒に高まっていきます。
それは一生懸命遊んで学んだ「集中力」やもっと知りたいという「知識欲」などは学習する時にも必要な能力だからです。
子供の将来の人生の満足度を高めるため今できることは何か。
家事の時間がちょっとくらい遅くなっても子供の方が断然優先すべきです。
まとめ
元々、非認知能力はみんな持っています。
非認知能力を伸ばすには幼少期からと言いますが、子供にとっていい事なので何歳からでも遅くはないです。
子供の教育にあれがいい、これがいいと情報が多くて目が回ってしまいますが、まずは非認知能力を伸ばす事が重要な事です。
それには勉強しなさいと怒ったり、押し付けたり、周りと比べたりしない事。
子供が”苦手なことをチャレンジする力”も、”諦めない力”も親が子供のありのままを受け止め、愛情を感じると発揮できるものです。
非認知能力は日常の生活の中で育んでいくもので、親も子供も特別に頑張らないといけない事はないです。
子供と遊ぶ時、コミュニケーションをとる時に非認知能力を伸ばすという視点に変えるだけです。
それだけで子供が将来満足度が高い人生を送るなら親は今からでも非認知能力を伸ばすことを子供にしてみませんか。