１０年前、結婚とほぼ同時に香港に転勤が決まり、同時くらいに妊娠をしました。
楽しみな反面、何も出来ない私が子供を育てられるのか
しかも香港で。だって英語出来ないし！と不安もありました。
香港で長女を出産し初めての事ばかりで
育て方はこれでいいの？と親や育児書にばかり頼ってばかりで
子育てを楽しむ余裕がなかったです。
そして、２、３、４人と２、３年の間隔を空けて子供達を香港で出産しました。
妊娠も産後も１人目とは違い子育てしながらするので
人数が増えていくとだんだんと辛くなってきました。
もちろん、旦那はとても協力的です。忙しいのにいつも家族の事を大切にしてくれます。
だけど精神的にも体力的にも辛い...
おもちゃを片付けても一瞬で散らかる
ご飯も作る時にも、ママ見てー、お姉ちゃんが...弟が...！うんちー！お手伝いしたい！
など台所にいつも誰か居ながらバタバタ料理をする状態
朝目が覚めると起きてまた始るのか...と起きたくないなと思いながら起きていました。
限界です。このまま気絶したい...とよく思っていました。
そんな時、こんな詩に出会いました。
ニュージーランドの子育て施設に貼っていたそうで
世界中に広まっているそうです。
『今日』 （伊藤比呂美 訳）
今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだとおもう
人に見られたら
なんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの？ とか
わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした。
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた
ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない？
今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって
そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ
これを読んで涙が出ました。
子育てで思うように出来ない片付け、料理、買い物、おしゃれ...
子供のお世話ばかりで何も出来ないのは主婦としてダメだと思い
それがストレスに繋がっていました。
この詩を読んでから少しずつ変わっていきました。
私の考え方の角度を少し変えるだけで
やらない勇気を持つことで
本当に大切な事が見えてきました。
子供との時間を大切にする
後のことはだいたいで大丈夫！
私が子育てに心掛けている事です。
